ネオジム磁石製のマグネット誤飲事故の危険性について

標記の件について、いわき市こども支援課より内閣府、文科省、厚労省の連名による消費者庁からの周知依頼がありました。託児所には公表資料(2ペ-ジ)を掲示してありますのでご覧になってご確認ください。

~公表資料より~                                                  マグネットボール、キューブ 誤飲すると非常に危険!小さな子に触らせない!        最近、小さなお子さんがネオジム磁石製のマグネットボールキューブを誤飲する事故が多く発生しています。マグネットボール、キューブは磁力が非常に強く、2個以上飲みこむと磁石同士が腸管を挟み込んだ状態で動かなくなってしまい、自然に排泄されなくなることがあります。気が付かずに時間がたつと腸管に穴があき、開腹手術や大がかりな処置が必要となります。最初は腹痛や嘔吐、発熱などの軽い症状がみられ、病状が進むとグッタリしてきて生死に関わる状態になります。海外では複数の死亡事故も起きています。

マグネットボール、キューブの例
小さくても強力な磁力を持つネオジム磁石製のマグネットで、数百個を1セットとして、インターネット通販等で販売されています。直径が3~5㎜のボールや、一辺が3~5㎜の立方体の形状で、「知育玩具」、「立体パズル」、「大人と子どもで一緒に遊べます」等の表示がされています。

事故事例 1                                                   腹痛を訴えたため、近くの病院を受診したところ、レントゲンで5個連なる金属球と思われる異物が認められた。磁石に挟まれて小腸に穴があいており、緊急開腹手術となった。磁石は3歳の兄のおもちゃとして購入したもので、本児が一緒に遊ぶこともあった。(1歳女児、2020年9月)

事故事例 2                                                    8歳の姉とマグネットボールで遊んでいた。腹痛を訴えたため、医療機関を受診し、鎮痛剤
等の処方を受けた。症状が改善せず、別の医療機関を受診したところ、レントゲンで球形物が
数珠状に12個連なっていた。手術室にてカテーテル、切開等の処置を行い、摘出した。小腸と
胃に穴があき、つながっている状態であった。(3歳女児、2020年5月)

マグネットボール、キューブを誤飲すると生死に関わることがあります。少しでも誤飲が疑われ
る場合には、すぐに医療機関を受診してください。また、複数の磁石の誤飲や、または磁石と磁石に付く金属の誤飲でも同様の危険性があります。